KATEKYOグループ since1980 KATEKYO学院 青森KATEKYOグループ since1980 KATEKYO学院 青森

  • 0120-00-11110120-00-1111
  • メール

KATEKYO学院青森からのお知らせ

2024年5月2日

関係代名詞とpied-piping(後編)

皆さんこんにちは!
青森県家庭教師協会・KATEKYO学院です。

前回の宿題、
To stop writing, not to write, is now unthinkable. Perhaps it is the secret fear to assuage which I go on writing.
は訳せましたでしょうか?

焦点となるのは後半部分の解釈です。以下、考えられる解釈の可能性を提示し、一つずつ検証していきたいと思います。

[可能性①]:後半部がit - to 構文になっている
it = to assuage ... writingと考えると、assuageの目的語は間接疑問のwhich節になりますが、to以下が
「どちらを書き続けるのかを和らげること」となり意味が通りません。

[可能性②]:後半部が強調構文になっている
数日前の記事で、強調構文の場合 "it is 名詞 that" の代わりに"it is 名詞 which"の形を取れることを紹介しました。
しかし、強調構文はthat(which)以下が一部欠けた不完全文である、というルールがありました。
which以下を見てみると名詞や形容詞などの欠落がないので、強調構文の可能性はなくなりました。

[可能性③]:it=to stop writingで、whichは関係代名詞。何らかの形でpied-pipingが起こっている
今回はこの解釈が正しいものとなります。
かなり難しいですが、pied-piping現象の中にはto不定詞句を伴うものがあります(massive pied-pipingと呼ばれるそうです)。

今回の英文の後半部
Perhaps it is the secret fear to assuage which I go on writing. を2文にすると、
Perhaps it is the secret fear. To assuage the secret fear, I go on writing. となり、
元の文がto不定詞(副詞的用法)を伴って繋がっていたことが分かります。

したがって正解の訳は、「執筆をやめること、執筆しないことは今や考えられない。ひょっとすると、執筆をやめることが密かな恐れとなっていて、その恐怖を和らげる為に、私は物を書き続けるのかもしれない。」 となります!

以上で、pied-pipingのお話しを終わりたいと思います。前・中・後編とお付き合いいただきありがとうございました。
今回はかなり難しめの内容でしたが、実際の入試で知識的に問われたことがありますので、参考になればと思い書かせていただきました。

今回の内容が皆さんの勉強に役立てば幸いです。
ご一読いただきありがとうございました!



書いた人:青森中央事務局 T.K.


青森県で中学受験、高校受験、大学受験、受験予備校といえばKATEKYO学院!
学習相談は時期問わず、いつでもお受けしておりますので、
まずはこちらからご相談ください。


▶︎お知らせ一覧へ