2024年5月19日
皆さんこんにちは、青森県家庭教師協会・KATEKYO青森です。
今回は高校生N君の思い出話を。
某高校に通うN君。
N君の高校の文化祭では、毎年生徒会主催のお化け屋敷がありました。
他校の生徒や進学希望の中学生で賑わう、人気アトラクションでした。
ある日N君は、その年の文化祭には人手不足のため生徒会がお化け屋敷を出さないことを知ります。
N君は思いました。
「もったいない!じゃあ有志でやっちゃおう!」
その思いに共感してくれた同級生とともに、すべての学年からお化け屋敷に参画したい生徒を集めるとなんと30名ほどが来てくれました。
こんな嬉しいことはありません。
発起人のN君はマネジメントに努め、企画は集まった生徒で進めました。
みんなやる気に溢れていて、当時にしては大掛かりなお化け屋敷になっていきます。
ある日、総合演出担当の子から相談されます。
「お化け屋敷の演出で大きい鏡を使いたいが、高くて買えないんです。」
N君の校舎の隣には、取り壊し予定の建物がありました。
N君は考えます。
「せっかくならその建物で使わなくなったものを再利用しよう!」
すぐに事務室に向かい、当時の事務局長と交渉して、その建物のトイレの鏡を使わせていただくことができました。
・・・トイレの鏡。「いかにも」なアイテムですよね。
当時、「あの建物にはお化けがでるぞ」と言われていたのに、怖いもの知らずです。
迎えた文化祭初日。
シナリオ性のあるお化け屋敷だったので、1回転5分もかかるので、来ていただいたお客さんすべてを案内することができないくらい盛況でした。
慣れてないが故のトラブルはありつつもみんな大満足で初日を終えました。
翌日に事件は起こります。
朝、教室に行くと例の鏡が割れて床に散らばっている。
ちょうど顔が映る位置で大きく割れている・・・
誰かが叫びます。「呪いだ!○○のお化けを怒らせたんだ!」
でもN君が通う高校生、こんなことで動じないんですよね。
「あ、これ鏡が重すぎて普通に落ちただけだね、拾うときケガしないようにね」
2日目は鏡のギミックは残念ながら使えませんでしたが、初日を超える熱狂で無事文化祭を終わりました。
校舎隣の建物は取り壊され、今は跡形もありません。
昨年久しぶりに母校の文化祭に行くと、高校1年の出し物でお化け屋敷があり、待つ人が長蛇の列をつくっていました。伝統が引き継がれていて嬉しい限りでした。
あの時鏡が落ちてついた床のキズはまだ残っているのでしょうか。
書いた人:青森東事務局 直井
青森県で中学受験、高校受験、大学受験、受験予備校といえばKATEKYO学院!
学習相談は時期問わず、いつでもお受けしておりますので、
まずはこちらからご相談ください。