2024年11月1日
皆さん、こんにちは!青森県家庭教師協会・KATEKYO青森です。
清少納言が綴った随筆、「枕草子」は季節に関する話から始まります。
「春は曙」「夏は夜」「冬は早朝(つとめて)」であると清少納言は書いています。
では、秋はというと、「秋は夕暮」です。秋もたけなわの今、「枕草子」が描く秋を見てみましょう。
・カラスがねぐらに帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽と、急いで飛んでいく様子
・雁などが連なって飛んでいくのが、とても小さく見える様子
・日が沈んだ後の、風の音や虫の音など
言葉では言い表せないくらい、素晴らしい情景だと言っています。
「虫の音」といえば、清少納言は「枕草子」の中で虫についても書いています。
マツムシ、スズムシ、コオロギ、キリギリス、チョウなどたくさん書いていますが、ミノムシについては
かなりひどい書き方をしています。
「ミノムシは哀れで、しみじみした虫だ。ミノムシは鬼が産んだ子、だから親に似て、子のミノムシも恐ろしい
心を持っている。そう思った親は、粗末な着物(蓑=ミノ)を着せて、秋風が吹き始めたら迎えに来る、待ってなさい
と言い残して逃げてしまった。そうとも知らないミノムシは、風の音から秋の訪れを知って、ちちよ、ちちよと、心細く
鳴いている。本当に哀れだわ」と書いています。なんとなく悲しくなってきますね。
それにしても、ミノムシをこのように見て、感じ、表現するとは、清少納言はさすがですね。
秋が深まりつつある今、あなたならではの「秋といえば○○」の景色を見つけるのも楽しいかも
しれませんね。
書いた人:むつ事務局 まさ獅子
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